蜂蜜(ハチミツ)の知られざる常識
あなたはハチミツについて、どれだけの知識が有りますか?
実は、一般の方々と養蜂家の間では、常識が大きく異なります。
何故違いが生じてしまうのでしょうか。
一体、養蜂家しか知らない常識とはどんな事なのでしょうか。
ハチミツの正しい知識を知って、安心・安全で美味しいハチミツを選びましょう!
正しい蜂蜜の知識とは
あなたは蜂蜜を購入する際、どのように選び購入しますか?
おそらく多くの方々は選ぶ事もせず、スーパーマーケットに行き、陳列されている蜂蜜を特に考えもせずにカゴに入れているのではないでしょうか。
まずは、蜂蜜にはどんな種類や違いが有るのか知って行きましょう。
「ハチミツ」の定義
「ハチミツ」とは『ミツバチが花を訪れ蜂の巣箱に運び、熟成させ遠心分離機等で採取した物、人工的ないっさいの手を加えてないものとする。』が定義とされています。
ハチミツの水分量は世界基準で21%以下、日本は南北に国土が広がっている為、移動養蜂が中心であり、移動前には、ある程度のうすいハチミツでも採取しておかないと、長時間の移動の際うすいハチミツがこぼれてミツバチに付き、蒸殺の危険がある為水分23%以下まで特別に許されています。)
また、糖度は78度以上であり、そのうち80%以上の単糖類、ブドウ糖・果糖が含まれています。
ハチミツの結晶はこのブドウ糖が低温に弱い為、花の種類によりブドウ糖・果糖の比率が異なる為、ブドウ糖の多い「菜の花ハチミツ」などは結晶しやすく、アカシアハチミツは果糖が多い為結晶しにくいハチミツです。
総じて温暖な気候で採集されるハチミツは結晶しやすく、冬の寒い地方のハチミツは結晶しにくい特徴があります。
ハチミツに含まれるビタミン類は混入する花粉からのものです。
ミツバチの寿命
同じ有精卵でも食性により、働き蜂に、方や女王蜂になります。
働き蜂は最初こそローヤルゼリーとほぼ同じワーカーゼリーが与えられその後は花粉とハチミツで育ちます。
成蜂になっても花粉とハチミツを食します。
一方、女王蜂は孵化してから成蜂になってもずっとローヤルゼリーを食べ続けます。
働き蜂の活動期(花から蜜を集める)の寿命は約一ヶ月です。女王蜂がこの季節には、ほぼ女王蜂自身の体重と同じ、毎日約2,000~2,300個の卵を産み続けます。
ローヤルゼリーしか食べない女王蜂の寿命で最長7年という報告があります。
ローヤルゼリーは簡単に言うと「働き蜂のお乳」です。
方や働き蜂は1ヶ月の寿命、方や女王蜂は7年の寿命、ここに人間が目をつけました。
西洋ではアリストテレスの時代、約2,400年ほど前から利用されておりました。
近年分析技術が発展し、様々な栄養素が非常にバランスよく含まれていたことが実証されました。
更に抗炎物質や、抗菌作用がある事も実証されました。
60年ほど前から日本でも採集されるようになり、いち早く当時のゼリア新薬工業が「手術後の体力回復剤」として、ローヤルゼリーが薬品と認められました。
また、もう一つの性、雄蜂はだいたい3~4ヶ月の寿命です。
ただ、養蜂家は女王蜂は最長2年までで、それを過ぎた女王蜂は殺して新しい女王にします。
(3年目くらいから産卵力が落ちる為)
付け加えると、働き蜂の寿命は、働く時間に反比例するとも言われてます。
最盛期(花から蜜を集める)で1ヶ月、冬場のハウス内の花粉交配に使われる働き蜂は3~4ヶ月、越冬の為に過ごす冬場は約6ヶ月あると報告されています。
卵から羽化するまでの日数は、女王蜂15日と半日。働き蜂が21日、雄蜂が24日です。
国産はちみつと海外産はちみつ
一番大きな違いとしては、国産はちみつと外国産はちみつの違いが有ります。
これは知っている方も多いかもしれません。
しかし、国産はちみつを食べた事がある人が意外に少ないのも現状です。
何故国産はちみつを食べた事が無い方が多いのでしょう。
スーパーマーケットでは、国産はちみつを取り扱っていないことも少なく有りませんし
価格帯としても国産はちみつは外国産はちみつに比べ高価です。
ですから、安さを求めるスーパーマーケットでは販売していない事が多いのです。
では、国産はちみつと海外産はちみつの違いは何なのでしょうか。
蜜蜂は、様々な花から蜂蜜を集めてきます。
養蜂家は、全国の採蜜場を移動しながら特定の花の蜜を狙って採蜜をします。
海外産のはちみつは、日本ではなかなか採取が難しい花の蜜を採取できます。
しかし、残念ながら大量に輸入される蜂蜜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
海外の養蜂家の方々がどのような管理をされているのかが不明な為、仕方が無い事です。
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国産蜂蜜は、その点しっかりと管理されている事が一般的です。
特に、効率が悪く国内でも少なくなってしまいましたが、昔ながらの手法で採蜜している養蜂家もいます。
古き良き時代に培ってきたノウハウは本当に素晴らしいもので、本当に高級蜂蜜と言っても過言ではない
素晴らしい蜂蜜を提供されています。
日本のハチミツが安全安心な訳。
日本のハチミツが安全安心な訳。
国民性が一般的に『勤勉、忠実である事、特に職人は親方のする事を見て学び、親方の教えをしっかりと守る』が前提にあると思います。
養蜂家も一種の職人です。
私達より少し上の年代の養蜂家は、大きな養蜂家に付いて、こづかいをもらい、技術を盗むという世界でした。
まともな養蜂書も学ぶべき学校も無く、養蜂を覚えるにはそれしかありませんでした。
覚えるサイクルが1年間であり、独立までには7~8年と長い修業期間が必要でした。
天候は毎年変わります。
毎年同じ天候とは限りませんので、例あ挙げるなら、雨の多い年の管理、冬の寒さも変わります。
採蜜はミツバチに大きな負担になります。いつ、どういう風に採蜜したら・・・。など、多く学ぶ事があります。
その後、親方から、ミツバチと蜂場(蜂置場)を分けてもらい、独立するのが普通でした。
ちょっと話はそれましたが、良質なハチミツ生産現場は、ハチミツを生産するには、完熟ハチミツの生産をすることです。
その為にも午前中で採蜜は終わるように徹底しています。
(上でも少し触れましたが、移動直前はどうしても薄いハチミツを採蜜しなければならない)
ローヤルゼリーの採集も、採集開始時期、採集中止時期などきちんと守る、女王蜂の更新時期はいつまでに行ったら良いかきちんと守る。
正しい日本の養蜂技術が日本人の几帳面さで、安心安全で良質、美味しいハチミツと評価されるまでになっていると考えられます。
個人的な意見ですが、信頼の国産ハチミツはやはり「完熟ハチミツ」「美味しい」「安全」「日本での生産地表示」だと思います。
そもそもミツバチは農薬に弱く、ハチミツ中に残留農薬が存在する事もあり得ません。
問題は「抗生物質」です。
これはミツバチの法定伝染病に指定されてる、アメリカ腐蛆病の退治に使われます。
日本ではやっと数年前から商品名「アピテン」という抗生物質使用が認められましたが、以前はアメリカ腐蛆病発生群は自発的に焼却しておりました。
アピテン使用にも多くの規制があります。その為、日本産ハチミツには抗生物質が混入する事はありません。
付随ですが、私どものように生産販売している養蜂家は、年に一度ですが、保健所による抜き打ち検査があります。
採蜜する花の違い
養蜂家は特定の花の蜜を狙って採取します。
そのような蜂蜜には、必ず採取した花の名前が必ず表記されています。
国産はちみつでは「アカシア蜂蜜」が一番有名ではないでしょうか。
アカシアの他にも「みかん」「くろがねもち」「そば」等が挙げられます。
海外産では「コーヒー」や「ブルーベリー」などの国内ではなかなか採取が難しい蜂蜜もあります。
注意も必要!?はちみつの秘密
養蜂家の常識の中で意外に知られていないのがアレルギーです。
はちみつは、様々な花から採取されます。
特にアレルギー反応の強い「そば」の蜂蜜には注意が必要です。
自然の恵み 蜂蜜には栄養満点!
はちみつには多くの栄養素が含まれています。
一般的に良く知られているのが「」や「」ですね。
その他にも「」「」等と言った栄養素が含まれていると言われています。
つまり、はちみつは栄養の固まりと言っても過言ではないかもしれません。
ちょっとした工夫で美味しい料理 はちみつレシピ公開!
栄養も豊富に含んだ天然の甘味料であるはちみつも、ちょっとした工夫で美味しく料理に取り入れる事ができます。
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